2015年8月11日（火）、木星が獅子座から乙女座に移動（イングレス）しました
2016年9月9日まで、1年1ヶ月ほどのあいだ、木星は乙女座に留まります。
木星が乙女座にイングレスした瞬間のホロスコープで占う
木星が乙女座に移動した瞬間のホロスコープ（チャート）を広島で作成しました。
木星は乙女座1度（数え度数、以下同）、6ハウスにあります。
同じく6ハウスの水星が乙女座7度にあり、コンジャンクション（合）。
水星は乙女座のルーラー（支配星）なので、強い力を発揮します。
乙女座7度のサビアンシンボルは「ハーレム」。
「お互いさま」の精神を大切に、持ちつ持たれつの人間関係を重視する1年になるでしょう。
思ってもみないような幸運が巡ってくるかもしれません。
アセンダント（ASC）、MC、太陽、月を読む
アセンダントは魚座14度
サビアンシンボルは「キツネ皮をまとった女性」。
人の心やその場の空気を上手に読み、うまく立ち回ることを示しています。
「能ある鷹は爪を隠す」といわれるように、実力を隠して穏やかに振る舞い、自分を積極的にアピールすることはありません。
誰からも愛されるでしょう。
ルーラーの海王星は魚座9度にあり、ルーラー回帰しています。
5度前ルールを適用すると、海王星は12ハウスから1ハウスに存在。
「物事はあるべきところに収まる」といった一年になるでしょう。
世の中の流れを読み、先を見通す、ということが大切です。
被害に遭った人や地域をどうケアするか、といった一年になるでしょう。
MCは射手座21度
サビアンシンボルは「借りた眼鏡をかけている子供と犬」。
高い目標に向かって突き進んでいくことを示しています。
熱中して取り組むので、目標を達成する能力は高いのですが、その分、健康管理や身近なことが疎かになりやすいでしょう。
太陽は獅子座19度
サビアンシンボルは「ハウスボートパーティ」。
自分に合ったライフスタイルを模索していく一年になるでしょう。
太陽は獅子座の金星と合、牡羊座の天王星とトライン、蠍座の土星とスクエア。
イキイキとした直観、ひらめきにしたがって、自分を謳歌しようとしますが、どうしても断ち切れないしがらみに足を引っ張られる、ということも多そうです。
自分の楽しみやお金を使うことに、必要以上に臆病になったり、うしろめたさを感じたりするかもしれません。
月は蟹座13度
サビアンシンボルは「とても目立つ親指が少し曲げられた手」。
自分の信念を貫き、自分の居心地のよい環境を作ろうとするでしょう。
月は山羊座の冥王星とオポジション、魚座の海王星がトライン。
とても強い力によって、自分の感情や生活を守られるでしょう。
6ハウスの強調
MCのルーラーである木星は6ハウス。
6ハウスには木星、水星、太陽、金星と4つの天体があり、6ハウスが強調されています。
乙女座に移動した木星が6ハウスにある、ということで、2重に意味が強調されます。
6ハウスは、「人のために奉仕すること、健康、病気、雇用、軍事・防衛」を表します。
乙女座に木星が滞在するあいだ、人々の関心は医療や健康に関すること、軍事（安保法案）、仕事に向かうでしょう。
これらに関する制度や法律が変わる可能性も高いでしょう。
6ハウス、乙女座、というと、わたしは「選別」という言葉を思い描きます。
ご自分にとって、何が大切で何が不要なのか。
自分にとって本当に大切なものが何であるか、自分が分かっていなかったら、たくさんある中から選ぶことはできません。
乙女座は細かいところまで目が届く、気配りのサイン（星座）ですが、「何を選び、何を捨てるか」という視点がないと、大局を見失うことになりかねません。
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参考文献
未来事典―3年後の私がわかるサビアン占星術 松村潔/著 角川書店
完全マスター西洋占星術 松村潔/著 説話社
