古来から女人の心の拠りどころ、パワースポットとして信仰されてきた貴船神社で水占いをしてきました
2017年3月24日(金)、京都は洛北にある貴船神社にお詣りしてきました。
貴船神社は、紀元6世紀にはここ貴船に鎮座ましました。
古くから女の人たちの篤い信仰を集めた貴船神社。
女人が浮世に疲れたとき、世を儚み、傷ついた心と身体を休めに参籠した神社なのである。
貴船は京都の北に位置し、豊かな水を育んでいます。
以前、朝日カルチャーの集団参拝でお詣りしたとき、神主さんが、
「貴船は水の神さま。
水は万物の命の源。
疲れたら、心を癒すためにお詣りしてください。
きっと、あなたの心を力付けてくれるでしょう」
と言うてはった。
わたしも、このところ、あれこれありすぎて、、、
そうだ、貴船の神さまにお詣りに行こう! と思いたったが吉日、貴船・鞍馬にお詣りすることにしました。
貴船神社 本宮まで
地下鉄国際会館駅から京都バスで貴船口へ。
京阪電車 出町柳駅から叡山電鉄に乗り換え、貴船で降りる方法もありますが、JR京都駅から行かれる方は、京都市営地下鉄烏丸線を利用されるほうが便利でしょう。
貴船口すぐにある梶取社。
ここから20分くらい歩いて、貴船神社にお詣りします。
まっすぐ天に伸びる北山杉。
東山魁夷も絵にしてはったなあ・・・
貴船川が流れ、水音が心を慰めます。
和泉式部が和歌を詠んだとされる蛍岩。
夫の心変わりに傷ついた和泉式部は、貴船神社に参詣し、貴船川に舞う蛍を見て詠んだといふ。
「もの思へば 沢の蛍も わが身より
あくがれ出づる 魂かとぞ見る」
(後拾遺和歌集より)
歌の意味
あれこれ物思いに沈んでいますと、沢に飛び交う蛍の姿さえ、
まるでわたしの身から、恋い焦がれて飛び出した魂のかけらのように思えることですよ。
すると、貴船の神さまから、
「奥山に たぎりて落つる 滝の瀬の
玉散るばかり ものな思ひそ」
奥山から湧き出した水が集まって、滝になって落ちてくるように、
物思いに耽っておられると、あなたの魂が散り散りになって飛んでいってしまいますよ。
あまり思い悩みなさるな。
と返歌があり、夫である橘道貞の愛を取り戻すことができたそうな。
貴船神社 本宮
二の鳥居。
参道を上がります。
本宮にお詣り。
スピカのお客さま、わたしと関わりのある方たちが、健やかで、幸せな日々を過ごしていただけますように。
貴船にお詣りしたら水占(みずうらない)をしましょうか
貴船神社では、本宮で水占いをすることができます。
社務所で水占の紙を一枚引きます。
占いの紙を水に浮かべたら、御神籤の文字が浮かび上がります。
小吉かぁ・・
願望 : 他人の助けありて望み叶う
恋愛 : 心安らかに待てば吉
貴船は水の神さま
水は万物の命の源。
水は、愛の根源、神の恩寵といわれています。
貴船神社は縁結び、夫婦円満、縁切りの神さま
貴船神社は男女が仲睦まじくありますように、力を貸してくださる神さまなのである。
境内の至るところに、連理の桂、相生の杉が生えている。
貴船神社本宮にある連理の桂。
相生の杉。
相生とは、相老い、友白髪、偕老同穴、夫婦円満に、共に老いるまで、という意味なんですって。
兵庫県の相生もそうなのかしら・・・
貴船神社 結社(中宮)
本宮から結社、奥の宮にお詣りしましょうか。
結社(中宮)。
磐長姫(イワナガヒメ)をお祀りしています。
瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)に見初められた妹、木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)と共に輿入れした姉の磐長姫。
姉の磐長姫は醜かったため、瓊瓊杵尊から1人、実家に送り戻されてしまいます。
女心を踏みにじられた磐長姫は、自分のような思いをさせまいと、ここ貴船では縁結びの神さまとして祀られているのです。
いつか行きたい、と憧れの左源太さん。
もう3月も下旬だというのに、雪がチラついてきました。
貴船神社 奥の宮
貴船神社 奥の宮にお参りします。
ここまで参拝する人は少ないのですけど、、、、
境内に入ると、すごく空気が変わった・・・
本殿。
御船型岩。
伝説では、神武天皇の皇母、玉依姫命(タマヨリヒメノミコト)が、難波津から淀川、鴨川をさかのぼり、鴨川の源流である貴船川の上流のこの地に至り、清水の涌き出でる霊境吹井をみとめ、祠を建立して水神をお祀りした、という。
奥の宮をお詣りしたら、もと来た参道を通る。
参道=産道。
神さまによしなしごとを託し、新しく生まれ変わるのだ。
このあと、もと来た道を引き返し、鞍馬山寺までの山越えを決行しました。(続く)