魔女の秘密展(大阪文化館・天保山)へ行く
魔女の秘密展に行った感想
2015年4月5日(日)、復活祭(イースター)の日、有馬温泉から大阪天保山へ行き、魔女の秘密展を見に行きました。
お昼を食べて2時頃入場したのですが、3時過ぎに行く方がよかったかもしれません。
前日の4月4日、魔女の秘密展を紹介する特番がTVで放映されたこともあり、結構混んでいました。
入場まで15分くらい待ちました。
文化館に入ったところで、コスプレできるスペースがあります。
魔女の衣装を着てホウキにまたがり、写真を撮ることができるのですo(^-^o)(o^-^)o
どうやら、女性よりも男性に人気で、男性たちが嬉々として写真を撮ってもらっていました。
魔女の秘密展に行くと、魔女とはどういう人たちなのか、なぜ魔女狩りが横行したのか、理解することができます。
中世ヨーロッパでは、医学や科学が未発達でした。
人々は病気を治すための有効な手段がなく、病気になると、人々はマリア様の絵姿が描かれた紙を飲んだりしていました。
やがて、天候が不順だったり、農作物がやられたり、病気が流行ったりするのは、「魔女が呪いをかけたせいだ」という考えが広まります。
魔女裁判を再現した映像や、魔女と自白させるための拷問道具の展示もあり、わたしはとてもショックを受けました。
気分が悪くなり、夕方の予定をキャンセルして、早々に広島に帰りました。
一泊した有馬温泉 ザ・リゾート アリマのロッジ。
魔女の家ではありません(笑)
夜中からずいぶんと雨が降った。
雨にも負けず、桜は満開。
今日はどんな1日ですか、とタロットカードに訊いたら、こんなカードを出してきた。
悪魔の逆位置。
いや〜ん。
朝ご飯食べたあと、お腹を壊す。
体調不良のカード。
魔女展に行くから、悪魔のカードって、、、、
タロットは単純にそのものズバリのカードを出してくるなあ、と思う。
しかし、古泉閣はいいお風呂だな。
自家泉源を持っていて、金泉は、源泉掛け流し。
ゆったりと温泉を楽しむことができました\(^o^)/
JRバスで大阪駅へ。
JRバスの有馬温泉駅の前に、注連縄を張った大きな岩が。
大阪は雨、雨の中、地下鉄大阪港駅から5分ほど歩いて、大阪文化館、魔女の秘密展へ。
魔女とはどういう人なのか
魔女は本来、化学者、錬金術師、薬剤師であり、哲学者であった、と門屋秀一氏(立命館大学非常勤講師、朝日カルチャーセンター講師)は言う。
中世、ペストや飢饉が人々を苦しめた時代、ペストや天候不順は魔女の仕業である、とされた。
人々は、魔女をキリスト教の異端者として、魔女狩りを行い、魔女を火あぶりの刑に処した。
魔女と認定され、処刑されたのは、女性だけでなく、男性や子供もいた、という。
全ヨーロッパで中世15~18世紀に魔女として処刑されたのは、公式の記録にあるだけで6万人。
そのうち、神聖ローマ帝国(現在ドイツ)で処刑されたのは、2万5千人とされている。
ヨーロッパにおいて、魔女は様々な形で存在したのだと、門屋秀一氏はいう。
例えば、古代ギリシャ時代、デルフォイの神殿で神託を告げる巫女たち。
ギリシャ神話では、魔女キルケ、メデイアが魔法と魔術の使い手として登場している。
悪魔に支配された女、というのが魔女の定義なら、新約聖書に登場するマグダラのマリア、ユダが挙げられる。
ドイツの魔女
魔女、といっても、国によって、呼び方、解釈が様々なのである。
ドイツでは男も女も同じ単語 die Hexe で、異端のひと、といった意味があった。
元々の語源は、藪(Hag)に座る(Zussa)人。
中世ドイツにおいて、市民は城壁に囲まれた都市の内側に住んでいた。
魔女(男)とは、要するに都市の外側に住む人、市民ではない人、アウトサイダーということである。
現代ドイツ語では、sitzen、というらしい。
イギリスの魔女・魔法使い
英語では、女の魔女はwitch、これは呪術師に由来する。
男の魔法使い wizard は、wise man、賢者と語源が同じなのだそうである。
windowsのパソコンでは、よく「問題解決のウィザード」というボックスが出てくるが、これは「問題を解決する魔法使い」ということなのだ。
ハリーポッターと賢者の石(原題:Harry Potter and the Philosopher’s Stone)は、直訳すれば、「賢者」というより、「哲学者」の石ということですね。
哲学者とは、ギリシャ語で「知を愛する人」ということになります。
哲学は英語でphilosophyといいますが、ギリシア語philosophia(philein+sophia〈愛知〉)に由来する。
万有引力の法則を発見したアイザック・ニュートンは、「最後の錬金術師」と自ら名乗っていたという。
ニュートンは、オカルト研究のほとんどを錬金術の研究に費やしたのだそうな。
ウィキペディアの「アイザック・ニュートンのオカルト研究」
フランスの魔女にして聖女
魔女にして聖女ジャンヌ・ダルク。
15世紀前半にフランスを救った聖女、ジャンヌ・ダルクは、捕らわれたのち魔女とされ、火炙りの刑になった。
フランスとイギリスの100年戦争の後半、突如現れた神の少女ジャンヌ・ダルク。
彼女はフランス王シャルル7世を励まし、フランス兵士を鼓舞し、オルレアンを包囲したイギリス軍を撃破した。
それを恨みに思ったイギリス軍は、形ばかりの宗教裁判にかけ、ジャンヌは異端とされ、ルーアンの街で火あぶりの刑に処せられた。
キリスト教はカトリックの総本山、バチカンにおいて、ローマ教皇庁は、彼女を魔女と裁定したルーアンの審決を取り消さないまま、1920年、ジャンヌ・ダルクを聖女に列した。
魔女の定義
魔女(女性にかぎらず男性も含む、魔男?)となるには、5つの条件が必要であった。
1.魔法で呪いをかける。
人々は天候不順や伝染病を恐れ、魔女の呪いのせいだと糾弾した。
2.悪魔と契約を結ぶ。
3.悪魔と情事を行う。
男性の魔女はどうしたのでしょうか?
4.空を飛ぶ。
そんなことを言っていたら、現代人で飛行機に乗る人は、みんな魔女だということに。
5.魔女の集会、サバトに参加する。
魔女は、魔女の集会へ行くために、空飛ぶ軟膏を全身に塗りたくり、ほうきや黒山羊にまたがって空を飛んだ、とされている。
魔女狩りが起こった時代背景
当時、地球はプチ氷河期であり、ヒョウやアラレが降って、農作物のできが悪かった。
ヨーロッパ各地では、小さな領国や王国が乱立し、領土を争って戦争が日常的に起こっていた。
そのため、国土は荒れ、人々は困窮していた。
また、中世ヨーロッパでは、人々は城壁に囲まれた都市で生活していた。
人口密度の高い、上水道や下水道が不完全な都市生活では衛生状態が悪くなる。
ペスト(黒死病)がはやり、人口の2/3がペストで死んだ都市もあるという。
グリム童話の「ヘンゼルとグレーテル」では、貧乏暮らしに困った親が、子供たちを森の中に捨てる、というお話である(現代から考えるとゾッとしませんか?)。
当時、生活に困窮した親は、口減らしのために子供やお年寄りを都市の外に捨てたこともあった、と考えられる。
捨てられた人たちは、市民としての権利を奪われ、物乞いとして、あるいは追いはぎとして生きるしかなかった。
彼らは都市の外側に住む「アウトサイダー」であり、魔女として密告されやすい立場だった。
科学の発達していなかった中世の人々は、自然災害や流行病を彼らの呪いのせいだとして迫害し、火あぶりの刑に処したのだという。
魔女狩りの拷問器具
魔女と認定するには、「本人の自白」が必要だった。
そのため、魔女と自白させるべく、さまざまな拷問号具が考え出された。
まあ、魔女の秘密展にいって、見てみてください。
よくもまあ、こんなに残酷なことを考えるものだと、ビックリします。
昨年ドイツに旅行に行き、ローテンブルグの「中世犯罪博物館」を外から見学した。
おそろしくて、見学する勇気がなかったのだけど、その中世犯罪博物館から、何点か、拷問道具が来日していた。
口の中に鉄の塊を突っ込んで、顎をつぶす道具。
やっとこみたいなもので指先をつぶす道具。
体の内側に突き刺さるように釘の打ってあるイス。
ほぼ同時期、日本では戦国時代から江戸時代初期。
各地で戦争が起こり、江戸幕府がひらかれ、キリシタン狩りが行われた。
蓑を着せ、火をつけて、苦しませる蓑踊り。
三角に切った石に座らせ、膝の上から重石をかける。
また裂き。
水責め。
人間は、どれほどまでに残酷になれるのか。
洋の東西を問わないのね・・・
現代の魔女狩り
中世ヨーロッパの人々は貧困、飢え、流行病、災害に苦しみ、どうしてそんな不幸が降りかかるのか、考えた。
そして行き着いた結論が、「魔女が呪ったから」ということである。
理不尽と思える苦難に遭遇したとき、人々は、安易に「何か」のせいにして、つかの間の安心を得ようとする。
現代においても、宗教戦争、民族紛争、エボラ出血熱、エイズといった流行病、自然災害。
先進国と後進国、あるいは先進国のなかでの貧富の差。
自分が理不尽な仕打ちを受けている、と感じたとき、人は「敵」をつくり、徹底的にやりこめようとするのだと思う。
special Thanks for Syuichi KADOYA
2015年4月4日(土)朝日カルチャーセンター芦屋教室で開催された門屋秀一氏の講座「絵画で知るヨーロッパの魔女たち」から、多くを引用させていただきました。
感謝いたします。
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