信念、情熱、遊び心があれば、自分の道を進める
自信を持って生きていく、自分の個性を生かしてのびのびと人生を送るには、どうしたらよいのでしょうか?
テニスの錦織圭選手が、ふるさと島根県の中学生が使う副読本「しまねの道徳」に寄せたメッセージに目が留まりました。
「信念、情熱、そしてちょっとした遊び心、これらがあれば、自分の道を進めるのではないでしょうか。」
と錦織圭さんは後輩にメッセージを送っています。
錦織圭さんからのメッセージ
「遊び心」をもって
僕は、中学1年のときにフロリダにあるテニスアカデミーに短期留学し、翌年には親元を離れ、本格的にそのアカデミーでトレーニングを始めました。
それは、僕が下した大きな決断でした。
でも迷いはありませんでした。すべては、僕の夢である「世界一のテニスプレーヤーになる」ために、僕が選んだ道です。
ただ、僕一人が決断しただけで、その道が開けるわけではありません。
そこには、運命的な出会いがあり、献身的な支えがあり、じっと見守って送り出してくれる人たちがいました。
そして、その人たちを動かすのは、自分の確固たる信念であり、それを貫こうとする情熱です。
皆さんも、思い通りにならないことは多いと思いますが、周りのせいにしていませんか。
自分の選んだ道に責任があるのは自分です。
自分に与えられた命をどう使うか、それを決めるのは自分です。
本当にこうしたいと思ったら、どうしたらできるのか、どうしたら周りを動かせるのかを真剣に考えてください。
そうすれば、自分の信念が、情熱が、どれほどのものかわかるはずです。
僕は、皆さんと同じ島根県の出身です。首都圏から遠く離れている、人口の少ない県です。
テニスもそれほど盛んではない県ですが、それがかえって、型にはまらない、自由でのびのびしたテニスを僕に授けてくれたような気がします。
競争の激しいところでは、画一的なテニスしか教えてもらえなかったかもしれません。
島根県には、個性を生かして、それを伸ばしてくれる環境があったのだと思います。
この豊かな自然とのんびりした環境、自由な風土の中で、僕は「遊び心」をつちかったような気がします。
どんなに激しい戦いの中でも、追い詰められた状況でも、ちょっとした心のゆとり、「遊び心」を持つことが、今の僕のテニスにつながっています。
皆さんも、何をするにつけても、真剣に一生懸命取り組むのは必要ですが、どこかに遊び心をもって、楽しんでやらなければ、続かないと思います。
信念、情熱、そしてちょっとした遊び心、これらがあれば、自分の道を進めるのではないでしょうか。
錦織圭(自筆サイン)
(2016(平成28)年3月20日(日曜日)中国新聞朝刊社会面より引用)
タロット(ワンド)で錦織圭選手の寄稿文を読む
わたしはこの寄稿文を読んで、タロットカードにおけるワンドの特徴がそのまま表れているなあ、と思いました。
ワンドは、生きる力、バイタリティ、何かを生み出す創造性、情熱、意志の力、行動力を表します。
ワンドA(エース)
「世界一のテニスプレーヤーになる」という夢
自分の確固たる信念、それを貫こうとする情熱
自分に与えられた命をどう使うか、それを決めるのは自分
→ 大きな決断をする(ソードA)
ワンド2、3
世界一のテニスプレーヤーになるために行動を起こす
「中学1年のときにフロリダにあるテニスアカデミーに短期留学し、翌年には親元を離れ、本格的にそのアカデミーでトレーニングを始めました」
→ 夢に向かって努力する(ペンタクル8)
ワンド4
個性を生かして、それを伸ばしてくれる環境
豊かな自然とのんびりした環境、自由な風土
松村潔先生から、「ワンド4はエネルギーをチャージできる場所」と教わりました。
ワンド5
激しい戦い
ワンド6
勝利
ワンド7
追い詰められた状況
→ 身動きが取れない状況(ソード8)
ワンド8
素早く行動する
「中学1年のときにフロリダにあるテニスアカデミーに短期留学し、翌年には親元を離れ、本格的にそのアカデミーでトレーニング始めました。(中略)
ただ、僕一人が決断しただけで、その道が開けるわけではありません。そこには、運命的な出会いがあり(カップ2)、献身的な支えがあり(ワンド4)、じっと見守って送り出してくれる人たちがいました(カップ10)」
ワンド9
「本当にこうしたいと思ったら、どうしたらできるのか、どうしたら周りを動かせるのかを真剣に考える」
ワンド10
過大な期待とプレッシャーを背負って戦う
「思い通りにならないことは多い」
ワンドペイジ、ナイト+カップ6
錦織圭さんから、ふるさと島根県の中学生にエールを送る
錦織圭さんをホロスコープで占う
錦織圭選手をホロスコープでみると、山羊座に太陽、月を含め6つも天体があり、「努力と根性」の人。
彼の華麗なるスマッシュは、日々の鍛練、たゆまない努力の積み重ねだということが理解できます。
その原動力は、
「世界一のテニスプレーヤーになる」という夢
自分の確固たる信念、それを貫こうとする情熱
だと、彼は語ります。
題名に『「遊び心」を持って』とつける、「人生を遊ぶ」という感覚が新鮮でした。
彼にとって、試合も、鍛練も、どこか「遊び心」で楽しんでおられるのでしょう。
彼の火星は射手座にあり、水瓶座にある金星と60度、蟹座の木星と合わせてYODを形成。
「球を打って、返ってきた球を打ち返す」というラリーが、射手座の火星らしいと感じます。
火星でプレーに熱中する、「遊び心」は、金星、木星が示しています。
努力家のスポーツマンらしい、素晴らしいホロスコープだと感じます。
占星術では一年のスタートとされる春分の日に、信念、情熱、夢の大切さを改めて感じました。