宇宙旅行が体感できる3D映像ソフト Mitaka(ミタカ)
2015年1月24日(土)、広島市中区基町にある、こども文化科学館で、公開講座「宇宙への大冒険! きみの部屋から宇宙へ行ってみよう!」がありました。
宇宙空間を自由に旅行できる3D映像シュミレーションソフト、「Mitaka(ミタカ)」。
Mitakaを使えば、自分の部屋にいながらにして、宇宙旅行を楽しむことができます。
ソフトの開発者、観山正見(みやま・しょうけん)氏と加藤恒彦氏の公開講座で宇宙旅行を体験してきました!
天文ソフト「Mitaka(ミタカ)」とは
Mitakaは、宇宙空間を自由に旅行できる3D映像シュミレーションソフトです。
Windows環境のPCがあれば、自分の部屋にいながらにして、宇宙へ自由に飛び立つことができます。
宇宙がどんな構造になっているのか、まるで宇宙船に乗っているかのように体感できるのです。
国立天文台の前台長の観山正見氏と研究員の加藤恒彦氏が4次元宇宙プロジェクト(4d2u)を立ち上げ、Mitakaが開発されました。
MitakaはWindows用のフリーソフトで、国立天文台のHPから、自由にダウンロードして使うことができます。
2015年1月現在、80万回ダウンロードされているそうです。
以下のページから、ダウンロードできます。
http://4d2u.nao.ac.jp/html/program/mitaka/index.html
国立天文台4次元宇宙プロジェクト(4d2u)のサイト
http://4d2u.nao.ac.jp/
それでは、宇宙旅行へ行ってみよう!
Mitakaで宇宙へ飛び立つ!
2015年4月25日 午後10時の三鷹の地上です。
正面上側にうしかい座の一等星アルクトゥルス、右手におとめ座の一等星スピカ、が見えます。
橙色のアルクトゥルスと青白いスピカは、夫婦星とも呼ばれています。
地上からどんどん離れ、地球から離れました。
Mitakaでみた、太陽系。
さらに宇宙へ飛び立ってきます。
スピカは、地球からだいたい150光年くらいのところにあるのですね。
もっと進んで、銀河系の外に出ました。
銀河系の左端、オレンジ色で囲まれたところが太陽系です。
Mitakaの旅は、まだまだ続きます!
観山正見氏に、宇宙と宗教について伺う
前国立天文台長、現在広島大学特任教授の観山正見氏。
広島県は東広島市福富町のご出身で、京都大学理学部に進まれ、宇宙物理学を学ばれたそうです。
ご実家は浄土真宗のお寺だそう。ご自身も僧侶の資格をお持ちだとか。
ご実家がお寺なのに、どうして宇宙を研究しようとなさったのでしょうか?
おりしも、イスラム過激派組織イスラミック・ステート(IS)が二人の日本人男性を拘束・殺害したというニュースが流れていた頃。
遠くへ旅立つこと、宗教、調査・研究は、占星術では9ハウスが担当する事柄です。
ぜひ、宗教と宇宙の関連をお聞きしたいと思って、講座のあとで観山氏にお尋ねしました。
「別に、田舎で毎晩宇宙を眺めていたから宇宙に興味を持った、とかではないんですよ。
実家が寺で、インド哲学の本とかたくさんあったんで、子供のころ、かたっぱしからインド哲学の本を読んでいたんです。
インド哲学における宇宙観というものに、とても興味を持ったんですね。
ストレートに哲学とか、宗教に行くのも嫌だった。
それで、理学部に進んで宇宙を学ぶことにしたんです」
「インド哲学における宇宙観、仏教における宇宙観は、実際の宇宙にとても似ています。
太陽系があり、銀河系がある。たくさんの銀河系が集まって、宇宙を構成しています。
仏教では多くの如来、菩薩がいるし、曼荼羅に描かれている図もそうですね。
これは、一神教であるキリスト教やイスラム教にない価値観です。
僕は、東洋の考え方のほうが平和につながるのではないかと考えています」
「どんなに悩んでいたとしても、宇宙のスケールに比べると、日ごろの心配事は何と小さいのだろう、と思いますね。
だからといって、心配事が消えるわけではないのだけど(笑)」
(文責:櫻井みわ)
さあ、広い宇宙に飛び立ちましょう!