2021年はパラダイムシフトの年

2021年は、風の時代の幕開け。価値観が転換するときです。

占星術でみると、2020年12月、水瓶座1度（数え度数、以下同）で木星と土星がグレートコンジャンクションを形成。

2021年は、いよいよ水瓶座の時代～風の時代～が始まります。

「家族」「共同体」「国家」から、「個人」「わたし」の時代へ。

「地位」「お金」が重視された時代から、「精神性」を大切にする「自由」な時代へ。

2020年から21年にかけて、新しい生活様式・価値観が生まれるときですが、その分、「産みの苦しみ」を味わうことにもなりそうです。

2021年は、どのような一年になるのでしょうか。
重要なポイントのホロスコープを東京で作成し、全体の流れを占星術で考察してみました

激動の2020年を振り返る

2020年は、山羊座（地・活動宮）と活動宮の緊張（火星の牡羊座長期滞在に絡み、Tスクエア、グランドクロスが何度も形成された）が強調された1年でした。

2019年12月3日、735年ぶりに木星、土星、冥王星が山羊座に集合。

現実世界では、まさに2019年12月8日、
中華人民共和国の湖北省武漢市で、新型コロナウイルスCOVID-19による肺炎患者の集団発生が起こり、
新型コロナウィルスは世界中に拡散、大流行。

新型コロナウイルスによって、世界中が翻弄された2020年でした。

2020年12月、土星・木星の順で水瓶座に移るまでの約1年間、
山羊座の木星土星冥王星、火星の牡羊座の長期滞在、それに絡む活動宮の緊張で示されるように、
世界中、てんやわんやの大騒動。

2020年はコロナだけではなく、
イギリスのEU離脱、
11月のアメリカの大統領選挙（現職のトランプ大統領を民主党バイデン候補が破る）など、
世界の主要国家で体制が変わった一年でした。

日本では、2020年2月、
豪華客船ダイアモンド・プリンセス号が横浜港に着岸したころから、新型コロナウイルスの影響が出始めました。

安倍総理大臣は2020年3月から学校の休校を指示。
4月～5月、緊急事態宣言を発令し、文化施設の閉鎖・飲食店などへ自粛要請。

7月に予定されていた東京オリンピックは、2021年に延期。

8月、歴代最長の政権を築いた安倍総理大臣の辞任。
9月、官房長官だった菅義偉氏が首相に選出。

マスク着用・手洗いの励行・ソーシャルディスタンスは、
新しい生活様式として、あたかも国民の義務となりました。

※2021年1月現在、新型コロナウイルスは感染者拡大の第3波が到来。収束する兆しが見えない状況です。

星の動きから見る、2021年の3つのポイント

土の時代から風の時代へパラダイムシフトする2021年。

春分・夏至・秋分・冬至のホロスコープを順番に並べてみると、3つのポイントが浮かび上がってきます。

• 春分・夏至・冬至のASCが天秤座
• 6ハウスが強調
• 土星天王星のスクエア、不動宮での緊張

春分・夏至・冬至のASCが天秤座

2021年、東京の春分図・夏至図・冬至図のアセンダント（ASC）は、天秤座。ルーラー(支配星)は金星です。

天秤座は「社交」「パートナーシップ」を表し、
金星の示す「娯楽・楽しみ」「お金」「若い女性」が、重要なキーワードとなります。

ちなみに2020年は、春分図・夏至図・冬至図のASCは蟹座。
自分が所属していると思える「家族」「共同体」「国家」「民族」を志向する1年だったと言えます。

「自粛警察」ということが一世を風靡しましたね。

6ハウスが強調

1年を通して、四季図で6ハウスに天体があります。

春分、夏至、秋分のホロスコープには6ハウスに天体があります。
5度前ルールを適用すれば、冬至図にも6ハウスに海王星が在室（適用しなければ、小惑星のキロ－ン）。

6ハウスの意味する「セキュリティ」。
「安全を守る」という意味では、感染症だけでなく生活全般、web上の安全を含めた広い範囲を指します。

医療・公衆衛生・労働・雇用・防衛・防犯の面で、どのように対処していくのかが課題となります。

土星天王星のスクエア、不動宮での緊張

土星は水瓶座、天王星は牡牛座にあって、2021年のうち3回ほど、正確にスクエアを形成。

太陽や水星、金星、火星といった天体は、水瓶座・牡牛座・獅子座・蠍座の順で不動宮を周っていき、
不動宮を巡るたびに、土星天王星と絡んで、不動宮でのハードアスペクトを作ります。

不動宮でハードアスペクトを取るとき、世の中に混乱が起こりやすくなります。

台風や地震、感染症といった自然の脅威に何度もさらされ、
人種や性別、地位や貧富といった不合理な差別への抗議が起こり、
新しい法制度の確立、技術革新と旧制度のあいだでジレンマが生じることでしょう。

風（水瓶座・不動宮）と土（牡牛座・不動宮）の対立は、予期せぬ出来事や騒乱に何度もさらされることを表しますが、
問題解決の鍵は動きの早い木星が握っています。

くわしくは別記事で書こうと思っていますが、
「人は理屈や理念ではなく、感情で動くことを理解する」
ことが大切なのではないでしょうか。

2021年全体の流れを見る

2021年、日本に住むわたしたちは、どのような運勢なのでしょうか。

四季図のホロスコープを東京で作成し、占星術で考察してみました。

※それぞれのホロスコープ・リーディングについては、当ブログに順次アップしていく予定ですが、例年のようにいかないかもしれません。

2021年は2020年12月から始まっている

当ブログ記事、激動の2020年を占星術で占う 7 ～新月・冬至・水瓶座時代の始まり～　で書いたように、
「2020年12月15日の新月から、2021年は始まっている」とわたしは考えています。

・2020年12月22日、水瓶座1度で、木星土星の合

約20年に一度形成される、木星土星の合（＝グレートコンジャンクション）。
略してグレコンの起こるとき、新しい時代の規範、今後20年のルールを作るといわれています。

グレートコンジャンクション　の記事はこちら↓

2021年1月、潮目が変わる

1月7日～9日、火星、水星、金星が星座を移動。
お正月休みが終わり、2021年が始動するイメージです。

特に1/7、火星が牡羊座から牡牛座に移動し、水瓶座の木星土星、牡牛座の天王星で不動宮のスクエア。

今まで進めてきた事柄が方向転換します。

※1/7、菅総理大臣は東京都と千葉・神奈川・埼玉の1都3県に緊急事態宣言を宣言、飲食店の時短要請を行いました。

3月、春分・木星が魚座に1回目の移動

3月20日（土）、春分。2021年全体のテーマは春分図で読み解きます。

ASCは天秤座11度。
ルーラー(支配星)である金星は6ハウス。

6ハウスには海王星・金星・太陽の3天体があり、強調されています。

6ハウスの意味する「セキュリティ」、感染症だけでなくweb上の安全、
医療・労働・防衛・公衆衛生・雇用の面で、どのように対処していくのかが課題となります。

くわしくは、2021年を占星術で占う 2　～春分図を読む～　をご覧ください。

 

 

・5月14日（金）、木星が魚座へ1回目の移動

木星は魚座にあるときイグザルテーションとされ、品位がよく、働きを増すと言われています。

・5月30日～6月23日、水星が逆行

初夏から10月7日まで、常に4～5個の天体が逆行しています。

オリンピックが開催される前後の期間、見直しを迫られることが多そうです。

6月、夏至・木星の逆行

6月21日に木星が逆行を始め、10時間後に夏至となります。

ASCは春分図と同じく天秤座11度、ルーラー(支配星)の金星は蟹座の10ハウス。
10ハウスには獅子座の火星もあります。

5ハウスの木星と、9ハウスの太陽は水のサインでトライン。

「国家威信をかけたスポーツ祭典、オリンピック」を志向しているホロスコープです。
レジャー気分は最高潮に盛り上がっています。

ただし、海王星が6ハウスにあり、10ハウスの金星とトライン。
6ハウス（セキュリティ、雇用、医療、公衆衛生）に関して、海王星（不透明、感染拡大、見えない不安）を表すかのようです。

オリンピック開催1か月前から終了までの6月末から8月上旬、火星・金星・太陽・水星の順で不動宮のＴ-スクエアを形成。

混乱やスキャンダルが噴出しそうですが、無事にオリンピックが開催できるのでしょうか。

先行きは非常に不透明といえます。

9月、秋分・新しい夜明けを見る

秋風がふくころ、ASCも涼しげな乙女座です。
ルーラー(支配星)の水星は2ハウス、天秤座。
5ハウスの山羊座冥王星とタイトにスクエア、6ハウス水瓶座木星とトライン、8ハウス牡羊座の月とオポジション。

1ハウスに天秤座の太陽火星は、5ハウスの水瓶座土星とトライン。

傷つけられ、快復する過程のなかで、ピュアな自分を取り戻す、というイメージです。

新月図で考えると、「新しい夜明けを見る」のは11/5、新月がASCに重なる11月のように思えます。

10月18日に、木星が水瓶座で順行に戻り、
10月末から12月上旬にかけて、太陽・水星・火星の順で不動宮のスクエアを作ります。

晩秋は、天候不順や世情の混乱が予想されます。

12月、冬至・木星が魚座に移動を完了

冬至図では、ASCは再び天秤座に戻ります。
ルーラー(支配星)の金星は山羊座4ハウス逆行しており、冥王星と合、10ハウス蟹座の月とオポジション、6ハウス魚座の海王星とセクスタイル。

非常に「女性（性）」が目立つホロスコープで、
2021年の冬は、日本で（ようやく）女性のリーダーが活躍できるようになるのかもしれません。

・12月29日、木星が魚座へ移動を完了

・2022年1月3日に山羊座で新月

このあたりが、2022年の始まりといえそうです。

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風（水瓶座）の時代が始まる2021年。
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