2025年は、過渡期の1年
2025年は、2023年から約4年かけて時代が転換する、過渡期の一年です。
2024年に引き続き大きな出来事が続きそうですが、変化に抵抗する揺り戻しもあり、3歩進んで2歩戻る、そんな1年になりそうです。
日本に住むわたしたちの2025年の運勢を、西洋占星術で占いました。
日の出前や、日の入り直後の時間を「マジックアワー」というそうです。
2023～2026年は、時代が大きく転換する4年間
2025年は時代の過渡期、大きく揺れ動く1年といえるでしょう。
風の時代の起点は、2020年12月22日、水瓶座1度（数え度数）で起こった木星・土星の合（グレートコンジャンクション）。
ここから「風の時代」が始まり、わたしは「風の時代 第1幕」と名付けました。
「 2024年を占星術で占う ～春分図と風の時代～ 」で書いたように、2024年11月20日、冥王星が水瓶座に移動を完了したときに「風の時代 第3幕」が上がった、とわたしは考えています。
※冥王星は一旦2023年3月に水瓶座に移動しましたが、2度山羊座に戻り、2024年11月20日に3度目で移動を完了。2044年まで水瓶座を運行します。
2024年11月20日～2026年4月26日、冥王星、海王星、天王星の3つの天体が星座を移ります。
冥王星は13～28年、海王星は14年、天王星は7年、1つの星座（サイン）に留まります。
1つの星座に、こんなに長期間留まる3つの天体が2年以内に星座移動するのは、1736～1738年以来、約300年ぶりのレアなことなのです。
2025年～2026年、海王星、天王星、土星が星座移動する
2025年2026年前半にかけて、海王星、天王星、土星が星座を移動します。
それぞれ、一度次の星座に進んだあと逆行し、前の星座に戻ります。順行に戻り、2026年、2度目で次の星座へ移動を完了します。
2025年～2026年前半に「風の時代 第3幕」がクライマックスを迎えます。
| 海王星 | 2025年1月1日現在 | 魚座を運行（2012年2月～） |
| 2025年3月30日 | 牡羊座に移動 | |
| 2025年7月5日 | 牡羊座2度で逆行開始 | |
| 2025年10月22日 | 魚座に戻る | |
| 2025年12月10日 | 魚座29度で順行 | |
| 2026年1月27日 | 牡羊座に移動。2038年頃まで牡羊座を運行 |
| 天王星 | 2025年1月1日現在 | 牡牛座を運行（2019年3月～） |
| 2025年7月7日 | 双子座に移動 | |
| 2025年9月6日 | 双子座1度で逆行開始 | |
| 2025年11月8日 | 牡牛座に戻る | |
| 2026年2月 | 牡牛座27度で順行 | |
| 2026年4月26日 | 双子座に移動。2032年頃まで牡羊座を運行 |
| 土星 | 2025年1月1日現在 | 魚座を運行（2023年3月～） |
| 2025年5月25日 | 牡羊座に移動 | |
| 2025年7月13日 | 牡羊座1度で逆行開始 | |
| 2025年9月1日 | 魚座に戻る | |
| 2025年11月28日 | 魚座25度で順行 | |
| 2026年2月14日 | 牡羊座に移動。2028年4月まで牡羊座を運行 |
土星は約2年半、1つの星座（サイン）に留まります。
2025年、注目すべきアスペクト（座相）
アスペクトによっては、2024年から形成されているものもあり、2026年にも形成されるものもあります。
2024～2026年には、2008年（リーマンショック、不況）、2011年（東日本大震災、続く第2次安倍長期政権誕生）、2021年（コロナウィルス流行）のような、エポックメーキングの出来事があるのではないか、とわたしは考えています。
牡羊座で土星と海王星の合（コンジャンクション）
【時期】
2025年5月25日～2025年9月1日 （2026年2月下旬～3月も同様、正確に合になるのは、2026年2月21日）
土星は「現実・結果・責任」を、海王星は「理想・虚構・空想・嘘」の性質を持ち、真逆の天体です。
正反対の性質を持つ土星海王星が、牡羊座の初期度数で合。
世界を席捲したコロナウィルス（COVID-19）は、2020年12月、水瓶座1度でグレートコンジャンクションが起こった前後に発生しました。それと同じくらいの強いエネルギーを感じます。
土星と海王星が合になるとき、うまくいけば「理想を現実化する」、悪くでれば「犠牲になる」「虚構に巻き込まれて人生を棒に振る」ことになりやすいときです。
人々の不安やあきらめ、絶望といったものが、なにか時代を転換させるきっかけを作るのではないでしょうか。
2024～2026年にかけて大切なことは、
- 自分を信頼する
- 信頼する他者や事柄を見極める
- 何があってもよいように心づもりしておく。悲観的になり過ぎず、「なんとかなるさ」と気楽に構える
2023年3月から土星は魚座を運行していますが、土星は「境界を引く」天体であり、魚座は「境界を曖昧にする」サインで、矛盾する性質を持ちます。「理想と現実と、どう折り合いをつけるか」が試されるときなのでしょう。
※海王星は2012年から魚座にありますが、海王星は魚座の支配星であり、海王星にとって魚座は居心地のいいサインです。
土星が魚座を運行するとき、
- 社会のシステムや常識が通用しなくなるなかで、不安が増す
- 世の中の無常、無情、理不尽なことに対し、あきらめや絶望感を感じやすい
- 「自分だけが損している」「努力しても報われない」感覚を持つ人が増える
不安や諦め、絶望を感じている人たちが増えている昨今、土星と海王星が牡羊座1度で合になるとき、地下に貯まったマグマが噴火するように、現象として現れるのではないでしょうか。
火星と冥王星のオポジション
【時期】
2024年12月末～2025年1月上旬、2025年4月下旬～5月初旬
火星/獅子座と冥王星/水瓶座がオポジションを取るとき、ケガや事故、トラブルや争いが起こりやすい時期です。
自己主張や攻撃性が極端に強くなる、あるいは、大きなダメージを受け、無力感に陥るかもしれません。
火星は2024年9月から2025年4月までの長期間、蟹座と獅子座を行ったり来たりします。
2025年前半、焦りや不注意、衝動的な怒りに引きずられないよう、注意が必要です。
天王星と冥王星のトライン
【時期】
2025年7月～9月上旬、2026年4月下旬～2028年前半
双子座に移動した天王星は、水瓶座の冥王星と風のトラインを形成。この時期、新しいテクノロジーが開発され、技術革新が進む機運に満ちています。
コミュニケーションや輸送手段、人工知能や宇宙開発の分野で新たな革命が起こり、インターネットや通信技術の向上がわたしたちの生活を大きく変えたように、新しい技術の開発によって、わたしたちの生活はまた大きく変わっていくことになるでしょう。
2025年の春分図を読む
2025年3月20日（木）18：01、春分。2025年日本の春分図を東京で作成しました。
その国の1年を占星術で占うとき、春分のホロスコープを首都で作成します。
ASCとMCのサインが活動宮
ASC（アセンダント）は天秤座、MCは蟹座。いずれも活動宮です。
活動宮のサインは、「始まる」「自分から動く」エネルギーに満ちています。
1年を占うとき、西洋占星術では春分、夏至、秋分、冬至の4枚の四季図を作り、春分図をメインに読み解きます。
2025年は、春分図と冬至図の2枚で、ASCが天秤座、MCが蟹座の活動宮。一年を通して動きがありますが、特に春と冬に変化がありそうです。
※日本は、2021年から2024年の4年間、4枚の四季図のうち、3枚（春・夏・冬）の四季図でASCとMCが活動宮でした。
ASCのサビアンシンボル
ASCは天秤座3度（数え度数、以下同）、「新しい日の夜明け、すべてが変わった」
どんな人にも平等に朝は巡ってきます。万物は流転し、個人の意志の働かないところで世界は動いています。
今、あなたがどんな辛い状況に置かれていても、いつか終わりが来ます。心の重荷が軽くなるときが、いつかやってきます。
後に振り返ってみれば、「2025年のあの出来事が、ターニングポイントだったのだ」と思うような出来事があるのかもしれません。
西半球に天体が集中
ホロスコープの西側、特にDSC（ディセンダント）を挟んで6ハウスと7ハウスに5個の天体が連続しています。
魚座/6ハウスに土星、海王星、牡羊座/6ハウスに太陽、牡羊座/7ハウスに金星、水星。5つの天体が、広いオーブで合と考えてよいでしょう。
2025年は、6ハウス（わたしたちの暮らしを守るもの）と7ハウス（パートナーシップ）の問題が強調されています。
防衛、労働、医療や保険の問題、結婚制度や外交、誰と協力するか、という課題が浮上します。
このことは火星/蟹座21度/10ハウスが示す、自分たちの家庭や国を守ろうとする動きとも一致します。
日本は諸外国との関係において、「相手の主張を受け入れる」側になりそうです。
太陽と月で占う
牡羊座1度の太陽は6～7ハウスにあり、海王星/魚座、金星・水星/牡羊座と合（コンジャンクション）。
この4天体は、冥王星/水瓶座4度/4～5ハウスとセクスタイル、月/射手座7度/3ハウスとトラインを形成。
初等教育やコミュニケーションを取ること、輸送や交通、通信に追い風が吹いています。
興味があれば、外国語を習得したり、新しいスキルを身につけたり、行ってみたかった所に行ってみるとよいでしょう。
生活のなかで一層、文化や背景の違う人と交流する印象です。2025年も訪日観光客は好調で、ビザや永住権を持って日本に住む外国人も増えるでしょう。
春分図のルーラー(支配星)が金星で7ハウスにあり、対人関係、パートナーシップが強調されています。
結婚しようかな？と思っていらっしゃるなら、2025年はチャンスですよ！
何かを取り決めたり話し合うとき、
- 相手に興味を持って、感じよく接すること
- 相手の感情に訴えかける
- 自分が譲れないところは必ず通す
と、スムーズにいきそうです。
6ハウスの海王星土星を考慮すると、「誰がどう責任を持つのか」「誰が誰をケアするのか」といったことも、対話には必要でしょう。
2025年に大事なこと
次の時代へと移り変わる2025年、わたしは4つのことが大切だと考えています。
- 自分を信頼する。自分を大切に扱う。
- 楽観的に考える。物事を深刻に考えすぎないように。
- 信頼できる他者や事柄を識別し、協力する。
- 怒りや攻撃的なエネルギーをうまく扱う。できるだけ、よい方向に発散させる。
どうぞ、あなたの2025年が実り多い（巳＝実）一年でありますように。
春分・秋分は、昼と夜の長さが同じ？
春分・秋分の日は、太陽が真東から昇って、真西に沈みます。
当然、昼の長さと夜の長さは同じ・・と思っていましたが、昼のほうが16分も長いのです。
どうしてなのでしょうか？
春分・秋分の日で昼夜の長さが違うのであれば、実際に昼と夜の長さが同じなる日はいつなのでしょうか？
答えはこちらのブログをご覧くださいm(__)m
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