8ハウスは、占星術において生と死、長年ともに関わること、ギフトやカルマ、変容を表す

伊集院静さん 毎日新聞サイトより
昭和最後の無頼派、直木賞作家の伊集院静さんが2023年11月24日(金)にお亡くなりになりました。
享年73歳。ご冥福をお祈り申し上げます。
「伊達歩」の名前で作詞家としても活躍された伊集院さん。
「ギンギラギンにさりげなく(近藤真彦に提供)」は、昭和世代の人はみんな歌えるのではないでしょうか。
「人は、寿命でこの世を去るのである」
「どんな悲しみにも、必ず終わりはやって来る」
伊集院さんの3回忌を前に、占星術であつかう8ハウスについて書きたいと思います。(2025年11月記)
西洋占星術 8ハウスの解釈
8ハウスは、生と性・死と再生・他者の資源・深い絆・共有・変容を表すハウスです。
このハウスは、人生の中で避けて通れない「生と死」「他者との深い関わり」「変容(心理的な変化)」を示します。

2020年6月21日、日蝕(夏至、蟹座1度で新月)のホロスコープでは、8ハウスが強調されています。
8ハウスで太陽と月が蟹座1度(数え度数、以下同)コンジャンクション。
4ハウスにある海王星と火星の合(感染症の流行を示す)と、スクエアを形成。
2020年4月に出された1回目の緊急事態宣言は、5月下旬に全面解除。
7月から観光支援策「Go To トラベル」開始されましたが、8月に感染が再拡大、第2波が到来し、再度緊急事態宣言が出されました。
3ハウスの冥王星木星土星の合が、「人々の移動に伴う感染拡大と困難」を表わしていて、背筋が凍るようなホロスコープです。
宿命として背負う、他者の財産や共有物
8ハウスは、自分の自由にならない財産、すぐに使うことができないお金、共有する資源を表します。
わたしたちが宿命として背負う、
- 遺産や借金(先祖や先人から受け継いだ資産)
- パートナーのお金や資産
(7ハウスが示すパートナーの所有物=2ハウス) - 税金や負債
こういった事柄が、8ハウスに暗示されます。
近年、社会保険料の負担が話題になりますが、
「今のお年寄りが、昭和20年の敗戦以来、80年にわたって戦争のない日本を作ってきてくださったこと」
に対するお礼・・と言えなくもありません。。。。
深い絆、責任、ギフトを受け取る
8ハウスは、深い人間関係や結びつきを表します。
7ハウスが結婚なら、8ハウスは結婚後の生活や性的な結びつきを。
男女が性的に結びつくと、子どもが生まれます(5ハウス)。
子どもを育てるのは大変で、責任も重くのしかかりますが、反面、大きな喜びでもあります。
長くつきあい、年を重ねた深い結びつき。
遺産を受け継ぐのも、血縁や地縁といった深いつながりがあってこそ。
相手と長く深く関わるからこそ、かけがえのないギフトを受け取るのです。
伊集院静さん作詞の「ギンギラギンにさりげなく」「愚か者」を歌った歌手の近藤真彦さんは、次のように語っておられます。

伊集院静さん(左)と近藤真彦さん(右) 近藤真彦35周年記念シングル写真より
(伊集院さんの訃報を聞いた)11月24日は母親の命日で、ライブから帰ったら「ゆっくりお線香でもあげよう」と思っていた矢先でした。
思い返すと、僕の人生の節目には、必ず伊集院さんが言葉をくれた。
母を亡くし、落ち込んでいたら、伊集院さんが「酒でも飲もう」と連れ出してくれました。
弟さんを海難事故で亡くされたことを話してくれて、
「誰しも別れの悲しみを抱えている」
と、一晩中慰めていただいた。
結婚するときも真っ先に相談しました。
(スポーツ報知 2023年11月25日号、「風の中に立て」から抜粋・編集)
伊集院静さんは、生涯で3回結婚されています。
1度目の結婚で、娘さん(西山繭子さん、女優)を授かりました。
2度目の結婚は、女優の夏目雅子さんと。当時妻子があったものの、7年の交際の末、1984年に結婚。
結婚生活1年あまりで、夏目雅子さんは急性骨髄性白血病で死去。
その後、かなり荒れた生活をされたことは、ご自身のエッセイでも語っておられます。
3度目の結婚は、女優の篠ひろ子さんと。1992年に結婚し、篠さんの故郷仙台に移住。
2011年には東日本大震災を経験されました。
伊集院さんは亡くなるまで、篠さんと添い遂げられました。
8ハウスは死と再生のハウス
弟を、前妻(筆者注:夏目雅子さん)を亡くした時、同じような立場の人が世間に数多くいるのを知った。
「近しい人の死の意味は、残った人がしあわせに生きること以外、何もない」
・・・・二十数年かけて、私が出した結論である。
そうでなければ、亡くなったことがあまりにも哀れではないか。
一人の人間の死は、残されたものに何事かを残してくれている。
親の他界はその代表であろう。
家人(筆者注:3番目の妻、篠ひろ子さん)と彼女の両親の在り方を見ていると、それがよくよく分かる。
人の死は、残った人に、ひとりで生きることを教えてくれる。
それを通過すると、その人は少しだけ強くなり、以前より美しくなっているはずだ。
私は、弟とも妻とも若い時に別離せねばならなかった。
追憶は切ないが、
誰かがずっと忘れずにいることが、”その人が生きていた証し”
と思っている。
(風の中に立て ―伊集院静のことば― 大人の流儀名言集 p176~177、184より抜粋)
死を語ることは、生を語ること
樺山伯爵家の次女として、1910年、東京に生まれた白洲正子さん。
確かな審美眼と精緻な文章で、日本の美を追求する紀行文を数多く書き残しています。
エッセイの中で、彼女はこう語っています。
「死を語ることは、生を語ること。
いかに生くべきかを知ることにはかならない」
ACP(人生会議)と8ハウス
最近、医療でよく「ACP」ということが言われています。
Advance Care Planning(アドバンス・ケア・プランニング)の略で、人生会議ともいわれます。
ACPとは、
将来、病気で自分の希望を伝えられなくなったときのために、
家族や親しい人、医師や看護師、介護に関わる人たちと、みんなで一緒に話し合い、記録に残しておくこと。
ACP(アドバンス・ケア・プランニング)は、「自分の人生の終わりをどう生きたいか」を考えるプロセスです。
占星術の8ハウスが象徴するのは、死・再生・共有といったテーマです。
「命の終わりを見つめ、そこから生まれる新しい理解」を示します。
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たとえば、おじいちゃんが元気に暮らしていました。
でも将来、もし重い病気になって意識がなくなったら――
「延命治療(えんめいちりょう)をしてほしいのか?」
「家で過ごしたいのか? 病院で過ごしたいのか?」
そんなことを家族が決めないといけないかもしれません。
そのときに、「おじいちゃんが本当はどうしたかったのか分からない…」となると困ってしまいますよね。
そこで大事になるのがACPです。
おじいちゃん自身が「どう生きたいか」や「医療・ケアの希望」を、家族や医療者とあらかじめ話し合っておくのです。
「墓守娘」と8ハウス――母と娘の葛藤と再生のプロセス
長年のカウンセリングを通して、母と娘の関係をつぶさに見てこられた信田さよ子さん。
「母が重くてたまらない 墓守娘の嘆き」
「さよなら、お母さん 墓守娘が決断する時」
の2冊の著書で、母親に「娘=墓守」のように従属的に扱われ、自己を犠牲にして母を支える娘たちの苦しみが描かれています。
信田さよ子さんの描く「墓守娘」は、占星術の8ハウスのテーマと深く共鳴しています。
母を支えたいという思いの裏には、「支配と依存」「融合と喪失」という心理的な力学が働いており、母の期待に応えようとするあまり、自分の心の声を置き去りにしてしまうこともあります。
しかし、その痛みを見つめることこそ、8ハウスが象徴する「再生」への入り口です。
関係を断つのではなく、母の人生と自分の人生を分けて見つめ直すことで、娘はようやく自分自身の力で立つことができます。
母との関係を理解し直すことは、他者との健やかなつながりを育む第一歩でもあるのです。
母親との関係で、長年悩んできた方から
いままで両親、特に母との関係で悩んできましたが、私のホロスコープから見える母の姿を読んでいただいて、別の視点を得ることができ気持ちが楽になりました。
母はすでに他界しているので、記憶の中で辛かったシーン、幸せを感じたシーンが交錯して現れますが、心の整理をつけるための助けをいただけました。
いつかSpicaさんに見ていただいたのがいい転機になったな」と感じられる時が来るのではないかと思います。
貴重な時間をありがとうございました。
(50代女性)
生の哀しみを知る男性は、セクシーでモテる
スピカでは、恋愛や結婚のご相談も多いのですが、

このひとはモテるだろうなあ・・
というホロスコープをお持ちの男性がいらっしゃいます。

山の上ホテルでくつろぐ伊集院静さん 毎日新聞サイトより
例えば伊集院静さんや美輪明宏さんのように、
生や死に直面した経験があり、哀しみを知っている男性は色気があって、モテるのです。
女の人は、毎月の生理周期があるため、毎月生と死を繰り返すと言われています。
そのため、生と死の哀しみを知っている男性に惹かれるのかもしれません。
ただし、
色気があって、モテる男性が、必ずしも自分を幸せにしてくれるとは限らない
のが難しいところです。

モテる男の人は、女の人が放っとかないから、、、

じゃあ、そういう男性を好きになったら、どうすればいいのですか?

あなたが好きな男性とジェットコースターのような人生を歩みたいのか、安心・確実な人生を歩みたいのかで、変わってきます

子どもが小さいときに離婚になったら、大変ですよ!

だから、8ハウスには「自分のケツは自分で拭く(責任を取る)」という意味もあるのです

なんか下品ですね・・・

「相手からどう見られるか」気にしていられないのが、8ハウスで、本音が出るハウスです。なりふり構わなくなってしまう
わたしの知り合いで、相続争いで自殺してしまった女性がいらっしゃるのです。
親族同士の醜い争いに疲れて、自分の命を絶ってしまいました。
あなたの命は、たった1億円足らずの命だったのでしょうか?
でも、あなたは、死ぬことでしか、安寧を得ることができなかったのでしょうね・・・
わたしは、そこにも深い哀しみを感じるのです。
あなたの哀しみを癒すお手伝いをいたします!
広島の占いとカウンセリングサロン、healing space SPICA では、あなたの哀しみを癒し、軽やかに生きていくお手伝いをいたします。
あなたは深く傷ついた経験がおありでしょうか?
親御さんや親戚との関係で、モヤモヤすることはありますか?
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healing space SPICAのセラピスト 櫻井みわは、精一杯お手伝いいたします。
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広島の占星術とタロット占いの隠れ家サロン healing space SPICAが、Instagramを始めて10年あまり。
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