友人のチアキさんから、質問をいただきました。
今年は年女なのですが、本厄でもあります。
厄年はどのように過ごしたら良いのですか?
チアキさんは、数え年で37歳、本厄ということなのですね。
あと、年女・年男って、良いことがあるのですか?
早速、調べてみることにしました。
厄年とは何か
厄年とは、古来より、肉体的にも精神的にも調子を崩しやすい人生の節目の年を言います。
日本には古来から人生の節目を「厄年」として忌み慎む習慣があります。厄年とは一生のうち何らかの厄難に遭遇する恐れの多い年齢をいい、医学の発達した現代においてもなお万事に慎まねばならない年齢として人々に意識されています。
時代によって多少の変化はありますが、厄年とする年齢は一般には数え年で男性は25歳、42歳、61歳、女性は19歳、33歳、37歳、61歳です。中でも男性の42歳と女性の33歳は「大厄(たいやく)」といい、その前後の年齢も「前厄(まえやく)」「後厄(あとやく)」とされ、特に忌むべき年齢といわれています。
厄年は現代の生活にもあてはまる人生の転換期であり、肉体的にも精神的にも調子を崩しやすい年齢といえます。厄年には神社で祈祷を受け、心身のさまざまな災厄をお祓いしましょう。
東京都神社庁HP より引用
なお、誕生日が1月1日~節分までの方は、その前年生まれとなります。
男性と女性で異なる厄年
男性の厄年と女性の厄年は異なります。
女性の厄は、33歳、37歳と30代に二つありますね。
昔は、女性が出産し終わる年齢が、33歳、37歳あたりだったからです。
家で産婆さんに来てもらって出産していたような時代は、衛生面や栄養状態が悪く、産褥で亡くなる女性、子供が小さいうちに亡くなる女性が多かった。
乳幼児死亡率も高く、文字通り出産は命がけだったのです。
それで、母体を大切にということもありました。
現代でも、30代で出産する女性は多いですし、結婚、出産で仕事を辞めたり変わったりする人も多いので、「人生の転換期であり、肉体的にも精神的にも調子を崩しやすい年齢」ということになります。
最近では、市川海老蔵(現:13代目の市川團十郎)さんの妻、小林麻央さんが33歳で亡くなりました。
働く女性が増え、女性も男の厄年に注意
現代では働く女性が増え、男性の厄年も、女性にとっても節目の年になってきました。
25歳、大学や大学院を卒業して働いたり、転職したり、そろそろ結婚を考える年齢です。
42歳、管理職や専門職でバリバリ働く女性もいらっしゃるでしょうし、子供の手が離れて再就職や勤務時間を増やそうと考える女性もいらっしゃるでしょう。
40~50歳前後で起こるミドルエイジ・クライシス
最近わたしが注目しているのは、40~50歳にかけて起こる、ミドルエイジ・クライシスです。
男性の本厄(数えの42歳)とも重なりますが、40代になると、20代30代のころのように、無理や頑張りが効かなくなってきます。
体力や代謝が落ち、疲れてもなかなか疲れが抜けない。
女性だと閉経前後の年齢(50歳プラスマイナス5歳、45~55歳)で、今まで感じたことのないような心身の不調を感じる方も多い年代です。
女性男性問わず、実生活では、親の介護や死、子供の進学といった親子・夫婦関係の変化が生じ、仕事の上でも変化がある年代です。
心理学者ユングは、ミドルエイジ・クライシス「中年の危機」を「個性化のプロセス」とも呼びました。
「どういう方向に進めば、自分の心が本当に豊かになれるのか?」
を考えることは、人生後半の大切な課題だからです。
実際、40代~50代前半で仕事を変えたり、独立される方も多くいらっしゃいます。
「厄年」=「役を担う」という意味もある
以前、氏神さまで厄年のお祓いをお願いしたとき、神主さんから、
「厄年は、大事な役割を担う年でもあります。どうぞご自愛のうえ、お励みください」
と言われ、なるほどなぁと思いました。
年男・年女とは
年男・年女は、12年ごとに、生まれた年と同じ十二支(じゅうにし)が巡ってくる年ですね。
辰年は、ね・うし・とら・・・から始まる十二支です。
数え13歳の年におこなうお祝い「十三詣り」というのもあります。
2024年は、正式には甲辰(こうしん・きのえたつ)と言います。
来年(2025年・令和7年)は、十干の「乙(きのと)」と十二支の「巳(み)」が組み合わさった「乙巳(きのと・み)」です。
十干十二支は全部で60種類あり、還暦(60歳、数えで61歳)は自分が生まれた時の干支に戻ってきたことのお祝いです。
還暦60歳は厄年にもなっていますが、会社員では定年を考える年齢です。やはり節目の年齢なのですね。
十干(じっかん)
甲(きのえ)・乙(きのと)・丙(ひのえ)・丁(ひのと)・戊(つちのえ)・己(つちのと)・庚(かのえ)・辛(かのと)・壬(みずのえ)・癸(みずのと)
十二支(じゅうにし)
子(ねずみ)、丑(うし)、寅(とら)、卯(うさぎ)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(いのしし)
12年は、木星回帰の年
十二支は12年ごとに巡ってきますが、12年ごとに巡るのは木星。
木星は古代中国では歳星(さいせい)と呼ばれていました。
西洋占星術では、木星回帰=自分自身のラッキーポイントに帰ってくる ということになります。
西洋占星術では、何座に木星が来るかで1年のトレンドを考えます。
個人の年運では、自分のホロスコープのどこに木星が来るかを見て、占うことになります。
2024年5月26日から2025年6月10日まで、木星は双子座にあります。
あちこち出かけてみること、知らない人や町と出会って、交流することで幸運を呼ぶでしょう。