自分を好きになれないと、生きていてつらい
2013年8月21日(水)にNHKで放送された、「真夏の夜の美輪明宏スペシャル」
みなさまご覧になりましたか?
※2013年12月31日にも再放送があったようです。
ある方から、櫻井みわ宛にこんなメッセージをいただきました。
「自分が好きだと思った事は、学生までですかね…(T_T)。
社会人になってから、まわりの頭の良い人たちに出会うようになってから、
自分って…と思うようになったような気がします。」
自分のことを好きじゃない、好きになれないって、結構つらいですよね・・・
「人と比べないこと」が幸せに生きるコツ
NHKの番組の中で、芸能界の大御所である美輪明宏さん、黒柳徹子さんが、
上記のメールの回答に当たる内容の「開運の極意」を語っておられたので、
皆さまとシェアしたいと思います。
美輪明宏さん:
この地球上で60億いる人間のなかで、悩み、苦しんでいない人は一人もいないんです。
人を羨まないこと。
自分と他人を比べないこと。
自分の境遇に感謝すること。
不平不満を数え上げるときりがないでしょ。
不平不満ではなく、自分の幸せを数えると、
案外、自分の人生はいいものだ、と思えるんですよ。
黒柳徹子さん:
そりゃあ、すべてのことを不満に思ったら、
何だって不満ですよ。
美人な人と自分を比べて、羨んでも仕方がないんです。
「私は親からもらった、この顔で、何とかやっていくしかない」と決めちゃうの。
地球の引力に逆らってマッサージしたりすれば、顔だって何とかなる。
私はデビューしたての頃、「個性が強すぎる」「個性が邪魔」とか言われて、
同期の中で自分だけ一年間、役がもらえなかったの。
2年目から、「個性化の時代」とか言われるようになって、
「どうぞ個性を出してください」とか言われて、役が付くようになった。
だから、全然、人を羨んだり、自分と比べたりすることはなくて、 自分は自分でしかないなあって。
全部をユーモアで笑い飛ばして、軽くお洒落に生きて行けば、それはそれで立派に生きていけるんです。
(お二人が番組の中で語られた内容を起こしたものです。文責:櫻井みわ)
他人と美醜や才能をあからさまに比較される苛酷な芸能界で、
60年近く君臨してきた78歳の美輪さん、80歳の黒柳さんからこう言われると、
信じてみようかな、という気になりますよね。
お二人は、またこうも言う。
「ねえ、私たちが芸能界で生きてきて、いったい、何人の人が消えて行った?」
だからこそ、
人を羨まないこと。
自分と他人を比べないこと。
自分の境遇に感謝すること。
が大切なのでしょうねえ。
自分で自分の首を絞めて、わざわざ不幸になるような考え方をしなくてもよいのです。
スピカおススメ!美輪明宏さんの本
櫻井みわも、美輪明宏さんの舞台や番組を見たり、本を読んだりして、
慰められ、勇気づけられた一人です。
心がザワザワするとき、心細いとき、何かヒントを得たいとき、
わたしはいつも、美輪さんの本を開きます。
ここでは、愛と結婚、自信を持って生きるための哲学について美輪さんが書かれた本をご紹介します。
乙女の教室
20代向けの女性誌「MORE」での連載をまとめたものです。
美輪さんが、そばで、語りかけてくれるような本。
「乙女」とは、”ちょっといい””なんだかいい”、
つまり、”いい女”という意味です。
清楚で上品で聡明で、恥じらいがあって奥ゆかしく、
教養や知識があっても、それをひけらかさない女性。
芯が強くて清らかで、控えめでおとなしそうに見えながら、
友達がいじめられれば敵に対して敢然と立ち向かう、
勇気と義侠心のある女性です。
恥を知り、誇りを持っています。
イマドキの常識や世間の思惑などに振り回されず、
揺らぐことのない道徳観や倫理観を内に秘め、
ハートは熱く頭はクールな、凛々しい女性です。
これらの乙女の美徳をひとつずつ、この本では説いてまいります。
(乙女の教室 p4~5 より抜粋・引用)
太陽牡牛座、月が天秤座の美輪明宏さんらしい、美意識にあふれた文章ですよね。
背筋のピンと伸びた、クールでカッコいい、それでいて愛らしい女性でありたい。
そういう女性に手にとってほしい本です。
最近「XX女子」という言葉が流行っていますが、
わたしは「女の人」という言葉が好きです。
愛の話 幸福の話
同じく20代向けの女性誌「MORE」での連載をまとめたものです。
こちらは、愛とは何なのか、どうすれば愛されるのか、
恋愛と結婚はどう違うのか、に多くのページが割かれています。
恋が続かない、好きな人に振り向いてもらえない、
と嘆いている女の子が多いけど、当たり前です。
若い女の子は相手に求めてばかり、
みんなエゴのかたまりです。
だから相手が引くのです。
自分の欲望をぶちまける前に、
相手のことをよく見てごらんなさい。
相手が何を求めているのか、
何を必要としているのか、
相手の心の見えない部分まで
見ようとするのが本当の思いやり。
愛される女とは、思いやりのある女のことを言うのです。
(愛の話 幸福の話 p35・37 より抜粋・引用)
瀬戸内寂聴さんや及川光博さんとの対談、
美輪さんが手がけた舞台、
美輪さんと交流のあった東郷青児さん、寺山修司さんの回想録もあります。
わたしは東郷青児さんのことは、作家宇野千代さんの回想録で知っていましたが、
美輪明宏さんとも交流があったとは知りませんでした。
2017年、東郷青児生誕120年ということで、福山でも東郷青児展がありました。
もちろん、行ってきましたとも!
人生ノート
もう35年も前の、バブル絶頂期に出版された本とは思えない、美学と哲学にあふれた本です。
時代もあるのか、時々、男尊女卑のところがあるかな・・と思うこともありますが・・
仕事先で無能扱いや平社員扱いをされたり、
取引先にペコペコしたり、遊び場ではモテなかったり等々の、
傷ついた自分のプライドを癒したり、
自己嫌悪の情けなさを払い捨てるのは、
わが家につくった獅子の座しかないのです。
「おまえなんかいなくていい」と
上司にバカにされたとしても、
わが家に帰り、和服に着替え、父の座に座り、
静かに煙草をくゆらせ、茶を飲み、新聞に目を通す姿になれば、
もうそこは自分の世界、帝王の座なのです。
そこにはあなたを「おまえなんかいなくていい」
と頭から怒鳴りつける上司のかわりに、
「あなたがいなければ生活できないのです。あなた一人が頼りなのです」
と、あなたの膝にすがりつく子供と妻がいるのです。
そこでは、よそとは違い、あなたはとても必要な人なのです。
自分はだれかに必要とされている存在なのだと思うことが、
人間生きていくうえにとても大切なことなのです。
人間というものは、自己の定まる場所がないということが、いちばんいけないことなのです。
そこでおあがりになるお茶の茶碗も、趣味のよい堂々としたものになさってください。
それは帝王の玉杯と同じことなのですから。
(人生ノート p138~141 より抜粋・引用)
離婚した男性からお聞きするのが、「家に居場所がなかった」というもの。
その台詞を聞くたびに、美輪さんのこのフレーズを思い出します。
「女は神経が細かいなんてのはウソ。
女の人は現実的で無神経で、だから昔は所帯をまかせられたわけです。
男はきれい好きで神経質、夢ばかり見ている。センチメンタルで、ロマンチストなんです。」
男の人って、なんやかんや言っても、「あなたがいないと・・」と頼りにされたいものなんですね。
でも、女の人も、頼りにされたいのじゃないですか?
「オバハン、頼りにしてまっせ!」が有名な台詞は、亡くなった俳優の藤田まことでしたか・・・
今は、男も女も、独身者も既婚者も、働いて、7人の敵と戦って、くたびれていますものね。
女の人にも女王の座を。
普段使うものは、お気に入りの、上質のものを。お茶碗も、お箸も。
・・で、できれば、美容と健康のためにも、家族のためにも、煙草はやめましょう・・・(笑)
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