ミューチャル・リセプションは、天体のおいしいとこ取りである
占星術で用いる ミューチャル・レセプション( mutual reception ) は、別名、ミューチュアル・リセプリョンとも言われ、お互いのルーラー(支配星)を相互交換している状態のことをいいます。
ホロスコープを読んでいくとき、ミューチャル・リセプションはどのように解釈したらよいのでしょうか?
ミューチュアルレセプションのホロスコープ一例として、
バロセロナオリンピック金メダリスト、古賀稔彦さんのホロスコープを読んでみましょう。
※古賀稔彦さんは、2021(令和3)年3月24日、がんのためお亡くなりになりました。
記事にさせていただいたことへの感謝とともに、謹んでご冥福をお祈りいたします。
古賀稔彦さんのホロスコープ・リーディング2
柔道家で金メダリスト、古賀稔彦さんの出生図(ネイタルチャート)を例にリーディングしてみましょう。
古賀さんは、2組のミューチャル・レセプションをお持ちです。
- 蠍座の水星と、乙女座の冥王星がミューチャル・レセプション。
- 山羊座の火星と、牡羊座の土星がミューチャル・レセプションを形成しています。
水星と冥王星のミューチュアルレセプション
彼の蠍座の水星は、乙女座の冥王星とミューチャル・レセプションを形成しています。
乙女座のルーラー(支配星)は水星。
蠍座のルーラー(支配星)は冥王星。
彼の場合、水星が蠍座に、冥王星が乙女座にあるため、ルーラー(支配星)を交換している、すなわち、ミューチャル・レセプションを形成しているのです。
この場合、二通りの解釈があって、
「二つの星座の間だけで力がこもっている状態」
とネガティヴに読む占い師もいれば、
「たとえ二つの星がアスペクトを形成していなくても、二つの星はアスペクトを形成しているのと同じ状態」
「二つの星が強化された状態」
などと、好意的に読む占い師もいます。
(石井ゆかりの星占い教室のノート p181~182より抜粋・引用)
わたしの占星術の師匠、松村潔先生は、
「ミューチャル・レセプションは、いいとこ取り」だ、とおっしゃいます。
櫻井みわのリーディング
櫻井みわのリーディングでは、ミューチャル・レセプションについて、ポジティヴな解釈を採ります。
双方の星が強化され、よい意味を持つ、と読んでいきます。
古賀稔彦さんの水星は蠍座10度にあり、蟹座の月とトライン、乙女座の木星とセクスタイル。
ミューチュアル・リセプションである乙女座の冥王星も合わせて読んでいきます。
彼は直観力、ひらめきに優れた方でいらっしゃいます。
絶体絶命のところまで追い詰められても、土壇場でそれまで以上の力を発揮することができるでしょう。
彼の発する言葉は豊かな愛情に満ちています。
私生活にも恵まれ、強い金運をお持ちです。
彼の表現は緻密に計算されたもので、人に感動を与え、心を揺さぶる力に満ちているでしょう。
彼の表現は、単にしゃべることに留まりません。
所作、振る舞い、着ているもの、試合における態度、すべてが彼一流の表現なのです。
彼が企業や団体に招聘されて講演に飛び回っておられるのも、彼の表現に勇気づけられ、感動する人が後を絶たないからでしょう。
火星と土星のミューチャル・レセプションについては、あなたが考察してみてください(^_-)-☆
古賀稔彦さんの「ホロスコープ・リーディング1」は、当ブログ 「蠍座」 からどうぞ。
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