外宮別宮の月夜見宮。占いの神さまにお詣りしました
外宮の北御門から神路通りを北へ約300mのところに、別宮 月夜見宮が鎮座されています。
外宮の別宮では唯一、宮域外にあります。
天照大神(アマテラスオオミカミ)の弟神、月夜見尊(ツクヨミノミコト。月読尊ともいう)をお祀りしている神社です。
月夜見尊は、占いの神さまとされています。ぜひお詣りしておかなくては・・・
内宮の別宮、月読宮と同じ神さまをお祀りしていますが、こちらは外宮の別宮。
異なる漢字で表されています。
別宮 月夜見宮(つきよみのみや)
神路通り
外宮の北御門から北に向かって300mほどの神路通り。
両脇には民家や小学校が並んでいます。
この道を夜ごと、馬に乗って、月読見尊は豊受さんのもとに通われたのだとか・・・
毎夜お訪ねになったということは、、、想像がかきたてられますね・・・
南東の空には十日月がかかっています・・・
月夜見宮
神門通りの終点に鳥居が見えてきました。
古事記、日本書紀に、ほとんど出てこられない月読見尊。
月夜見尊は、月の神、農耕神、占いの神、海の神、漁業の神だとされています。
月夜見尊は、陰で世の中を支え、見守ってくださる神さまなのだとか・・・
アマテラスが「陽」ならば、ツクヨミは「陰」。
夜の闇に光を届け、海の航海をそっと見守り、さりげなく人々を導くありがたい存在である。決して主役ではないが、なくてはならない存在。
人にも様々な役割がある。表舞台に立つ人、実行する人、補助する人など。
一見、言葉を発する者だけが人の目を引くが、
それは、誰かがその言葉を差し控えたからこそ、言葉を発する者の存在が際立つのである。「成るように成る」という言葉がある。
とやかく物申したり、あれこれ心配しなくとも、必然の成り行きのままで良いように出来ている。
この世は「成る」で出来ているのだ。しかし、どうしても事が成らない時に「する」人が出てくる。
人はそれを「英雄」と呼ぶ。
私たちは「する」ことに目を向けがちだが、
日常における多くの場合は「成る」ことによって支えられている。特別な能力がある人は、その能力を活かして様々な困難を切り拓いていく。
その一方で、足元が見えにくくなってしまう。
その見えない足元の細かな部分を、他の誰かが支えている。
ツクヨミは、そんな足元を照らす神様ではないだろうか。
月読命(つきよみのみこと)|ご利益と特徴 – 日本の神さまと神社 より引用
陰なるお導き、助けていただいていることに感謝して、祈りを捧げました。
スピカのお客さまへ、最高のセッションができますように・・・
「なるようになるさ」という言葉が、わたしは好きです。
どんなに努力したところで、人智の及ばないところで物事が進んでいくこともあります。
地震や台風といった災害などは、特にそうでしょう。
「なんとかする」べく努力することは大切だけれども、残りの部分については、「なるようになる」と思うことも大事なのではないでしょうか・・
「人事を尽くして天命を待つ」 「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」 というところを、月夜見命は司っておられるのだ、とわたしは思っています。
境内の木の幹の洞には、お稲荷さんが祀られていました・・
参考文献
伊勢神宮パンフレット(神社司庁 広報室作成)
おとな旅プレミアム 伊勢・志摩 鳥羽 TAC出版