水星逆行中は、物事を再開したり、懐かしい人から連絡が来ることもある
トランジットの水星の逆行について、石井ゆかりさんは、著書の 「星読み+」で以下のように述べておられます。
「(トランジット、進行の)水星が逆行しているときは、物事が進みにくかったり、確認ややり直しを余儀なくされることが多いです。
仕事や物事が遅れやすい、勘違いや誤解が生じやすい、返事がなかなかこない、コミュニケーションで行き違いが生じやすい、体調が悪くなりやすい、判断が狂いやすい、混乱しやすいとき、とされています。」
トランジットで水星が逆行が逆行しているときの過ごし方、水星逆行中に起こった出来事、そのときのホロスコープについて考察してみました。
水星が逆行するとき、遅れや行き違いが生じやすい
石井ゆかりさんは、トランジットの水星逆行について、続いてこう述べておられます。
「しかし、水星逆行は、「不幸な時期」「悪い時期」ではありません。
むしろ、本来なら決して戻れない過去にちょっと戻って、心残りな忘れ物を取りに戻れるような、ラッキーな時期、と考えられます。
たとえば、
なくしたものが戻ってくる、中断していたことを再開する、旧友や昔の恋人など、過去につきあいのあった人から連絡が来る、といったことも起こりやすいです。
ゆっくりペースになるので、身体を休めるのにも適しています。
水星逆行のときは、ちょうど飛行機に乗って、乱気流に巻き込まれたようなもの。
一時的に揺れるけれども、しばらくすると落ち着いてしまうようです。
水星逆行中の遅れは、水星が順行に戻ったとき、解消されます。
(星読み+ 石井ゆかり/著 幻冬舎 p56~58より引用・加筆修正)
逆行は、周囲との関係性を見直すチャンスでもある
わたしたちは、
「自分は変化せず、周りが変化していくのだ」
と信じているところがあります。
運勢を観てもらうとき、
周りが自分に優しくしてくれるかどうかとか、災害や事故に巻き込まれないだろうかとか、
「外界が自分に何かしてくること」
を恐れます。
一方で、
「自分が変化するかもしれない」
ということは、ほとんど考えないのです。
天動説の世界が、
「自分は世界の中心で動かない」
と考えるのと、まったく同じ感覚です。
でも、実際は自分も動いているのです。
自分自身の変化というものもちゃんとあって、それが状況の見え方を変化させているわけです。
逆行という現象は、
「自分も周囲も変わっていく」
「自分から働きかけることで、関係性を変えていくことができる」
ことを教えてくれているように思えます。
(石井ゆかりの星占い教室のノート p65、212~213より引用・加筆修正)
水星が逆行が逆行しているときの出来事
水星逆行のとき、現実にどういう出来事があったのか、シェアしてみたいと思います。
射手座で水星が逆行 2017年12月
2017年12月3日から12月23日まで、水星は射手座で逆行していました。
順行だった期間も含めたら、2017年11月20日~12月13日まで、オーブを8度で水星は射手座で土星とコンジャンクション(合)。
水星と土星のコンジャンクションは、シャープで現実的な知性。
論理的なものの考え方、計画性の高さ、知性を現実の場面で使いこなす力を表します。
土星と水星は好ましい組み合わせとされ、かなり「有望な形」とされることが多いです。」
(石井ゆかりの星占い教室のノート 石井ゆかり/著 実業之日本社 p164より引用・加筆修正)
昔の上司と1年ぶりに町でばったり出会った
そんな水星が逆行しているさなか、双子座で満月の夕方。
交差点で後ろから肩をたたかれました。
「おう。わし、分かるか?」
「わあ! Kさん、お久しぶりです!!」
少し白髪の増えたかつての上司、Kさんだったのです。
2017年12月4日夕方の天体配置
職場を移って数年。
たった1人、職場のマニュアル作りに関わっている最中の出来事。
「以前の職場だったら、どういうやり方をしていたかしら?」
「Kさんだったら、どういうアドバイスをくださるだろうか?」
と考えながら、孤軍奮闘したところだったのです。
一緒に交差点を渡ってしばらく歩く間、Kさんと色々お話ししました。
別れ際、
「大変だろうけど、仕事、頑張れよ」
仕事上の相談はできなかったけれど、心からホッとしました。
水星と土星がコンジャンクションだから、昔の上司に逢うことができたのかもしれません。
季節外れのアジサイが咲いていた
水星の逆行が始まった12月3日、いつも散歩に行く縮景園にて。
アジサイが一輪だけ、咲いていたのです。
2017年11月の最後、いっとき暖かくなったことがありました。
季節が逆行して、夏だと思ったのでしょうか?
牡羊座で水星が逆行 2018年4月
アメリカへお嫁に行った元同僚が職場に遊びに来た
桜の散った2018年4月上旬。
2年前にアメリカへお嫁に行ったMさんが、赤ちゃんを連れて職場に遊びに来てくれました♪
もう会えないかもしれないな、と思っていたので、突然の訪問にみな大喜び!
赤ちゃんを囲んで、話に花が咲きました。
Mさんのお腹には、二人目の赤ちゃんがいるとか!
「職場の人とは、必要以上にベタベタした付き合いをしたくない」
と言っていたMさん。
退職前、「最後に一緒に食事がしたい」と言われて二人で食事しましたが、お別れのときもメールアドレスを渡していませんでした。
今回はもちろん、アドレスを交換しましたとも!
勉強会で、元上司のKさんにお会いしました
水星逆行の最終日の日曜日。
職域の勉強会に参加したら、元上司Kさんが座長を務めておられました。
「おう。元気か?」
の声は、以前のまま。
懐かしい上司にお会いすることができて、嬉しい日曜の昼下がりでした。
出生図で水星が逆行している人は逆行の影響を受けにくい
ネイタルチャート(出生のホロスコープ)で逆行の水星を持つ人は、水星逆行のネガティブな影響を受けにくい、とも言われています。
作家など、言葉を仕事にする人には出生図で水星の逆行を持つ人が多いそうです。
ネイタル(出生図)で水星が逆行しているケースについては、
別ページのブログ記事 「水星の逆行について考える【出生図】」 で考察しようと思います。